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ETCカード

クレジットカードなしで、ETCカードは作れるのか

最終データ確認

結論から書きます。 クレジットカード会社の審査を通さずにETCカードを受け取る道は、公式に2つ。 ただし、どちらを使えるかは人によって違います。 どちらにも、それぞれの審査があります。

まず、自分がどちらのルートかを決めてください

分かれ目は、事業をしているかどうかです。

  • 事業をしていない方(会社員・学生・主婦・年金生活の方など)
    ルート1のETCパーソナルカードです。組合のカードは対象になりません
  • 法人・個人事業主の方
    ルート2の協同組合のカードが使えます。ルート1にも申し込めます

ルート1:ETCパーソナルカード

高速道路の会社が出しているETCカードで、「パソカ」とも呼ばれます。 発行しているのは、この6社です。

「高速道路6社(東/中/西日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社)が共同で発行しています。」

ETCパーソナルカードの公式ページより(公式 ↗・2026年9月12日確認)

クレジットカード会社の与信審査の代わりに、デポジットを預けます。 与信審査とは、支払う力があるかを調べる審査のことです。 デポジットとは、預けておく保証金のことです。

審査について、公式のQ&Aはこう書いています。 ここを読み違えると、申し込んでから困ります。

「カードの発行には、ETCパーソナルカード利用規約に基づく審査がありますが、これは信用情報機関の情報等に基づく与信審査とは異なります。」

ETCパーソナルカードの公式ページより(公式 ↗・2026年9月12日確認)

クレジットカード会社の審査を受けることはありません。 そのかわり、規約にもとづく別の審査があります。 当サイトは「申し込めば発行される」とは書きません。

ルート1でかかるお金

年会費は1,257円(税込)です。 使っても使わなくても、年に1回かかります。 月あたりにすると約105円です。

それとは別に、デポジットを預けます。 額は月の利用見込額の4か月分と公式のQ&Aに書いてあります。 いちばん少ない額は3,000円です。

月に10,000円ぶん高速道路を使う見込みなら、40,000円になります。 これは預けるお金です。 解約するときに、精算のうえ返ってきます。

なくしたときの再発行は1,257円(税込)と書いてあります。

ルート1で、先に知っておきたいこと

公式ページの記載のうち、あとで困りやすいのは次の8つです。

  • 申し込みは郵送だけです。申込書を印刷するか、紙の申込書を取り寄せます
  • 手元に届くまでおおむね1か月と書いてあります
  • 使えるのは有料道路の料金だけです。買い物には使えません
  • 預けた額を使い切ると、料金所のバーが開きません
  • デポジットの減額はお断りしていると書いてあります。増額はできます
  • 解約してからデポジットが戻るまで1か月半から2か月ほどかかります
  • 1人1枚までです
  • 引き落とし口座の設定には、金融機関の審査が別にあります

出所は公式のQ&Aです (申込 ↗・ お支払 ↗・ 解約 ↗)。 2026年9月12日に確認しました。

ルート2:協同組合のETCカード(法人・個人事業主)

事業協同組合に加入して、組合からカードの発行を受ける道です。 クレジットカード会社の審査はありません。 かわりにあるのが、組合の審査と書類の確認です。

高速情報協同組合の、法人ETCカードのページから引きます。

「クレジット機能がない為、組合独自の審査にてカードを発行いたします。」

高速情報協同組合の公式ページより(公式 ↗・2026年10月6日確認)

加入するときに、1社につき出資金10,000円を預けます。 これは料金ではなく、組合への出資です。 脱退するときに返金される、と公式ページに書いてあります。

仕組みと書類は、別の記事にまとめてあります。

作り方:申し込みから届くまで

どちらのルートも、届くのはETC専用のカードです。 クレジットカードを一緒に作る必要はありません。

ルート1(ETCパーソナルカード)の手順

  1. 申込書を作ります。公式サイトの入力フォームで作って、A4で印刷します。プリンターが無ければ、事務局に電話すると紙の申込書を送ってもらえます
  2. 本人確認書類のコピーを同封して、事務局へ郵送します。運転免許証かマイナンバーカードです。郵便代は自分持ちです
  3. 事務局から払込用紙が届きます。コンビニでデポジットを払い込みます
  4. 入金が確かめられると、カードが簡易書留で届きます

届くまでの目安は、審査と入金が順調に進んでおおむね1か月です。 入金してから届くまでは、公式の目安で2週間ほどです。 法人で申し込むときは、本人確認書類のかわりに法人登記簿謄本か抄本(発行から6か月以内)を付けます。

ルート2(協同組合のカード)の手順

高速情報協同組合の公式ページには、この流れが書いてあります。

  1. ネットの申込フォームに入力して送ります
  2. 組合から書類が届きます。必要な書類をそろえて送り返します
  3. 出資金1万円を振り込みます。入金を確かめたあと、カードが発送されます

ETC協同組合も、同じ3つの手順です。 書類が組合に着いてから、最短で翌営業日に発送できると書いてあります。 ただ、同じ所に「ご希望に添えない場合もございます」ともあります。日数は約束ではありません。

用意する書類(どちらもコピーで可)

2つの組合で共通するもの:

  • 法人:履歴事項全部証明書(発行から6か月以内)
  • 個人事業主:所得税確定申告書。始めたばかりなら、開業届でもよいとどちらにも書いてあります
  • 車検証と、ETC車載器のセットアップ証明書

組合ごとに違うもの:

  • 高速情報協同組合は、代表者の運転免許証も求めています(法人・個人事業主とも)
  • ETC協同組合は、開業届のほかに、取引先との契約書や領収書なども挙げています

1年でいくらかかるか、並べてみます

前提は、月に10,000円ぶん高速道路を使う方です。 カードは1枚とします。 預けるお金(デポジット・出資金)は、戻ってくるので別に書きます。

ETCパーソナルカード1年で 1,257円

年会費1,257円だけです。走った分にかかる手数料はありません。ほかに保証金40,000円を預けます(解約時に精算して返金)・公式 ↗(9/12確認)

法人ETCカード(高速情報協同組合)1年で 10,700円

発行手数料550円と年間手数料550円、走った分の事務手数料が年9,600円です。ほかに1社につき出資金10,000円を預けます(脱退時に返金と公式に記載)・公式 ↗(10/6確認)

法人ETCカード(ETC協同組合)1年で 11,360円

発行手数料880円と年間手数料880円、走った分の事務手数料が年9,600円です。ほかに1社につき出資金10,000円を預けます(脱退時に返金と公式に記載)・公式 ↗(10/6確認)

費用だけを見ると、ETCパーソナルカードのほうが安く収まります。 組合のカードは、走った分に事務手数料がかかるためです。 月10,000円なら年9,600円ほどになります。

ただし、同じ土俵ではありません。 組合のカードを使えるのは、法人と個人事業主だけです。 そのかわり、1枚に限らず何枚も作れて、どの車でも使える型があります。 事業で何台も走らせるなら、ここが効いてきます。

無料で作れるか

このページで並べた3枚に、0円で持てるものはありません。 いちばん安いETCパーソナルカードでも、年会費は1,257円。 申込書を送る郵便代も、自分持ちです。 組合のカードは、手数料のほかに走った分の8%がかかります。

預けるお金は、これとは別の話です。 パソカのデポジットも組合の出資金も、やめるときに精算のうえ戻ると公式に書いてあります。 ただ、預けている間は手元から出ていくお金です。

当サイトが調べた範囲では、発行手数料を無料としている組合もありました。 全国中小事業協同組合のETC・UCカードです(10/2確認)。 ただし、組合費が1企業につき月500円かかります。

使った額に対する手数料も別にかかり、保証金を預ける場合もあると書いてあります。 手数料の率と保証金の額は、公式ページに出ていない数字です。 ネットから申し込めないため、当サイトの比較には載せていません。

2つのルートに共通すること

  • どちらもETC車載器が別に要ります。車載器のない車では、ETCの割引の対象外です
  • 高速料金の割引は国の共通制度です。どちらのカードでも変わりません
  • どちらにも、それぞれの審査があります。クレジットカード会社の審査ではない、というだけです

分かれ目は、事業をしているかどうかでした。 あなたが申し込もうとしているのは、どちらのルートですか。